今までは、美味しいパンはパン屋さんで買うものとしていたけど、お家時間が増えて手作りする!という方も多くなりました。
パンを美味しく焼くには『発酵』がとても大切ですが、その発酵にはドライイーストが必要です!
でも、いざ作ろうと思った時に「ドライイーストがない!」なんていう事もありますね。
そんな時、あきらめなくても大丈夫!ご家庭にあるベーキングパウダーなど代用品を使ってパン作りができます。
そこで今回は、ドライイーストの働きや代用品で作るパンやピザなどをご紹介します。
また、ドライイーストの賞味期限や保存方法については、こちらに詳しくまとめているのであわせて参考にしてくださいね。
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ドライイーストの代用として使えるもの4個!
パン作りやスイーツって思いついたときにすぐに作りたいって思いますよね。
少し時間が経つと作りたい気持ちが半減!何てことも…
すぐに作りたい時に役立つ!
身近にあるドライイーストの代用とその違い、また特徴も一緒にご紹介します。
ベーキングパウダー
この代用品はお菓子作りをするご家庭には、身近な材料ではないでしょうか?
そもそもベーキングパウダーというのは、「膨らませる力」があります。
違い
ドライイーストは発酵させて生地を膨らませますが、ベーキングパウダーは水に触れると炭酸ガスを発生させるので、パンを焼いているときに膨らみます。
その力は弱いため、パンの材料でよく使う強力粉にすると粘りが強いので上手く膨らみません。
ベーキングパウダーを代用する場合は薄力粉を使って焼きます。
出来上がりの特徴
サクサクして繊細な味になります。
重曹
お掃除にも消臭にも使える家事の万能粉です!
ですが、掃除用と食用では別物なので気を付けましょう!
違い
生地を膨らませる効果がありますが、重曹は「アルカリ性」で苦みがあるので、ドライイーストと同じ様に使うと苦みが出て美味しく食べられません!
出来上がりの特徴
こちらも発酵させずに焼くことができるので、サクサクした食感になります。
ヨーグルト
ヨーグルト酵母といって、天然酵母の一つです。
地域のパン教室の先生から作り方を教えてもらいましたが、この代用品はとても難しく上級者向けでした!
それは、常に一定の温度に保たれた室温と清潔な環境で管理する必要があります。
もしもヨーグルト酵母に雑菌が入ってしまうと、酵母の力や風味が影響されて膨らまなくなるからです。
天然酵母にはいろいろ種類がありますが、市販の粉末と水を混ぜてドロッとさせて使います。
自家製酵母は、粉と混ぜてパン生地のような元種の状態で使います。
違い
ドライイーストより発酵時間がかなりかかります!
一次発酵、二次発酵と順序があってこの段階でしっかり膨らませます。
一次発酵の時間の目安は20℃で10時間くらい、25℃では5時間程度です。
この時点でヨーグルト酵母の代用は断念しようと思いましたが、何度か挑戦した人は、自分好みにできて発酵し生地が膨らんだときは可愛いとさえ思えるようです。
出来上がりの特徴
上手に焼けるとフワッとして、少し酸味がある風味豊かなパンになります。
天然酵母
果物などに付いた天然の酵母を使って作ります。
ヨーグルト酵母と同じ様な酵母菌ですが、天然酵母の方が作りやすいです。
自家製の天然酵母の分量は、粉100gに対して酵母種は40g入れるのが基本ですが、天然酵母はそれぞれに性質が違うので何度か作っていきながら加減していきます。
違い
ドライイーストは、パンを焼くときに一番いい菌を培養している一種ですが、天然酵母は種類が多く複数菌が含まれています。
また、発酵時間はヨーグルト酵母と同じくらいです。
出来上がりの特徴
風味豊かで、レーズン酵母などで作るとフルーティーな酸味が感じられます。
ドライイーストってどんな働きをするの?
ドライイーストとは、パンを膨らませるイースト菌です。
そしてイースト菌は『酵母』微生物の一種で、ドライイーストはその名前の通りイースト菌を乾燥させて保存性を良くしたものです。
働き
パンの材料にドライイーストを混ぜ合わせる⇒小麦粉・糖分を栄養にして発酵する⇒発酵時に糖を分解する⇒アルコール・炭酸ガスを発生させる⇒パンの生地を膨らませる
このようにイースト菌は発酵の時に炭酸ガスの他にアルコールも発生させます。
このアルコールがパンの美味しい風味と香ばしい焼き色を付けます。
ドライイーストに含まれるイースト菌はパンを作るために無くてはならない大事な材料です!
ドライイーストがないときのパンのレシピ
パン作りには無くてはならないイースト菌ですが、初めにお話ししたように代用品でもかなりパンに近いものが焼けます!
そこで、ドライイースト無しの代用品で作るおすすのパンレシピをご紹介します。
発酵なしちぎりパン
材料
- 薄力粉・・・150g
- ベーキングパウダー・・・小さじ1
- 砂糖・・・小さじ2
- 塩・・・一つまみ
- ▲溶き卵・・・大さじ3
- ▲プレーンヨーグルト・・・大さじ3
- ▲オリーブオイルまたはサラダ油・・・大さじ1
- 溶き卵(仕上げ用)・・・適量
作り方
- オーブンを200℃に予熱する
- ボウルに▲以外の材料を入れてよく混ぜ合わせる
- よく混ざったら、中央にくぼみを作り▲を全部入れて混ぜ合わせる
- 生地がまとまってきたら台に出して、滑らかになるまでこねる
- 生地を6等分にして丸める
- 天板にクッキングシートを敷いて、丸めた生地を3つずつ横に二段引っ付けて並べる
- 並べた生地の表面に溶き卵を塗って、予熱したオーブンに入れ15分焼く
サクサクしたパンなので、バターやマーガリン、ハチミツなどを塗って食べると美味しいですよ。
また、発酵なしのパンのため、次の日に食べるとパサパサするかもしれません!
出来ればその日のうちに食べるのがおススメです。
ドライイーストがないときのピザのレシピ
ドライイーストがなくてもピザも焼けますよ♪
クリスピーピザ風パン
材料
- ▲薄力粉・・・150g
- ▲ベーキングパウダー・・・25g
- ▲塩・・・小さじ1/3
- ▲砂糖・・・大さじ1
- オリーブオイル・・・大さじ2
- 豆乳または牛乳・・・60g
- ピザの具材・とろけるチーズ
作り方
- ボウルに▲を入れて混ぜ合わせる
- 1にオリーブオイルと砂糖を入れて生地を捏ねまとめる
- 打ち粉をした台に生地をおいて、麵棒などで平たく伸ばし丸くする
- まるめた生地の表面にオリーブオイルを塗って、好きな具材とチーズをのせる
- 250℃のオーブンで様子を見ながら10分くらい加熱する
サクサクしたクリスピータイプが好きな場合はこのレシピがおススメですが、もちっと感が好きな場合は薄力粉の全体量から50gを減らして、その分強力粉を50g入れます。
また、▲の材料はむらなくしっかり混ぜ合わせることがピザ生地の食感を良くするポイントです!
まとめ
ドライイーストの代用についてまとめました。
- パンを作るときにドライイーストがない場合は、ベーキングパウダー・重曹・ヨーグルト酵母・天然酵母などで代用できる
- ドライイーストはパンの材料と混ぜ合わさる事で炭酸ガスやアルコールを発生させ、パンを発酵し、焼き上がりの風味を豊かに香ばしい美味しさを出す
- ドライイーストがなく、ベーキングパウダーを代用してパンやピザを作るとサクッと食感やクリスピータイプの生地になる
発酵なしで焼けるピザは簡単に出来て、サクサク感がクセになる美味しさです!
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