ゆで卵を作って、いざ殻を剥こうとしたときに上手く剥けずに困ったという経験はありませんか?
一度上手くいかないと、その先もキレイに出来ず見た目がボコボコのゆで卵になってしまってショックということもあるでしょう。
そこで、今回はゆで卵の殻が上手く剥けない原因や、するっと剥ける方法や裏技などご紹介していきます。
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ゆで卵の殻がうまく剥けない原因はなに?
そもそもゆで卵がうまく剥けない原因とは何なんでしょうか?
①新鮮な卵を使っているから
ゆで卵を作るなら新鮮な卵を使いたいと思うのが普通ですよね。
しかし、ゆで卵を作る時、新鮮な卵を使うと高確率で殻を剥くときに上手く剥がれずにボコボコにさせてしまいます。
これは、卵に含まれている二酸化炭素が大きな影響を与えているからです。
この二酸化炭素については、②で詳しくお話しますが、新鮮な卵ほどたくさんの二酸化炭素を所有しています。
②二酸化炭素が膨張するから
二酸化炭素は、熱を加えると膨張する働きがあります。
卵のあの大きさの中で二酸化炭素がたくさんあると、外に出ようとガスが勢いよく膨らむため、白身と薄皮の間が埋まってしまいます。
その結果、白身と殻ががちっとくっついた状態になってしまい殻を剥こうとしても、上手く白身が剥がれずボコッとした状態になってしまうのです。
ちなみに、先ほどの新鮮な卵の続きですが、新鮮な卵ほど二酸化炭素が多く、ガスが膨張しやすいですが、1週間ほど、時間が経った卵は段々と二酸化炭素が抜けていくので、茹でてもガスが膨張することなく上手く空気の層が出来るため、殻がツルッと剥きやすくなっています。
ゆで卵の殻が剥けないときの対処法は?
上手く剥けないときの対処法ですが、既に殻をむき始めている時点で失敗しているときには、残念ながら対処の仕様がありません。
かろうじて対処するなら、流水を卵の殻に向けて流しながらゆっくり殻を剥いていくか、ボウルなどに水を張ってその中でゆっくりと剥がして行くほかありません。
ただし、あくまでも応急処置みたいなもので、初めに上手く剥けない場合には、周りの殻もがっちりと白身とくっついているため、キレイにつるんとはいかないことがほとんどでしょう。
残念ですが、諦めてボコボコになったものは、形が分からなくても良いものに使うか、形を気にすることなく食べるしかありません。
このようにならない為にも、次の項では剥きやすくする茹で方や裏技などをご紹介していきますね。
最初が肝心なので是非次の内容に期待してください。
ゆで卵の殻が剥きやすくなる茹で方は?
ゆで卵の殻が劇的に剥きやすくなる茹で方というものが実はあります。
その方法はある調味料を使うことです。
では、早速見ていきましょう。
ゆでる時に入れたい調味料
①重曹
重曹を入れることで、アルカリ性の環境を作ることが出来ます。
いきなりアルカリ性?と疑問に思うかもしれませんが、実は卵のpHも殻の剥きやすさに関係するようなのです。
pHを高くすると(アルカリ性に傾けると)卵が固まるときも卵白と中の卵膜が弱い結びつきのままでいられるので、殻が白身から剥がしやすくなっています。
重曹を使う量としては、お湯1ℓに対して小さじ半分程度と少量でOKです。
たくさん入れすぎると卵が臭くなってしまうので注意してくださいね。
②お酢
ゆで卵を作るときに、お酢を入れることで、お酢の酸性の性質が卵の殻を柔らかくしてくれて、出来上がったあとにするっと剥けるようになります。
また、酢を入れると殻を柔らかくするだけでなく、万が一、殻にヒビが入り中身が出てきてしまったときに、凝固作用もはっきしてくれるというパワーがあるのです。
お酢は、大体お湯の中に大さじ1~2程度入れると効果を発揮します。
入れすぎるとゆで卵に味が移ってしまったりするので注意してくださいね。
調味料以外に出来る茹で方
①卵とお湯の温度差を利用する
卵に急激な温度差を与えると、中の内膜と白身がうまく剥がれやすくなって、ゆで卵を剥くときに剥がしやすくなります。
温度差を作るには、直前まで冷した卵を用意します。
そして、沸騰した熱々のお湯から茹でて茹で終わったら冷水につけると良いでしょう。
ただし、この方法だと茹でているときに卵にひび割れが起こって中身がでることもあるので、慎重に実践してみてくださいね。
ゆで卵の殻を簡単に剥く裏ワザは?
ゆで卵の殻を簡単に剥く裏技的なことはいくつかあります。
①ゆであがったら必ず水につけて冷ます
これは、裏技というか必ず行ってほしい工程です。
水につけて冷すという行為はこの先でご紹介する裏技全てで必ず実践してくださいね。
冷水につけておくことで、熱い卵の中身から出た蒸気が出て冷され、殻と内部の白身の間に水が溜まった状態になって、殻と白身の間が密着することなく殻が剥きやすくなります。
完全に冷ますことが大事ですが、もし時間がないときには、ボウルなどに水をはって、その中に完全に卵をいれた状態で殻を剥くとキレイにつるんと剥けます。
私はいつも大体この方法でつるんと剥いています。
②茹でる前に卵に穴を開けたり、傷をつける
卵が剥きにくい原因は二酸化炭素と冒頭でもお話しましたが、それを先に抜いてしまおうという考えです。
割れないように卵のおしりの部分に清潔な画鋲で穴を1箇所開けたり、スプーンを使って優しくお尻の部分を叩き凹ますだけで、中のガスが抜けて、出来上ったゆで卵はでつるんと殻が剥けます。
③タッパーを使う
ゆであがったゆで卵を冷し、タッパーの中にゆで卵と少しの水を入れます。
ふたをしっかり締めて、縦に横に30秒ほど思いっきり振ります。
振った振動で殻にヒビが入るので、後は指ですぅーととれば簡単に剥けます。
※ただし、半熟卵の殻剥きには、この方法は使えません。
④ゆで卵を落として、手で転がす
ゆで卵を流水で冷ましたあと水気を取ります。
まな板などを用意して、高さ20~30㎝程度のところからゆで卵を落とします。
そして、ヒビが入ったところを下にして手の平を使ってまな板の上で1周転がします。
そうすることで、つるんと殻が剥けて行きます。
ゆで卵の殻が剥けない原因は?対処法や剥きやすい茹で方を徹底調査!のまとめ
茹で卵の殻についてご紹介しました。
・ゆで卵の殻が上手く剥けない理由
①新鮮な卵を使っているから
②二酸化炭素が膨張するから
・ゆで卵の殻が剥きやすくなる茹で方
①重曹
②お酢
どちらかの調味量を使う。オススメは重曹!
・調味料以外に出来る茹で方は、卵とお湯の温度差を利用する
・ゆで卵の殻を簡単に剥く裏技
①ゆであがったら必ず水につけて冷ます
②茹でる前に卵に穴を開けたり、傷をつける
③タッパーを使う
④ゆで卵を落として、手で転がす
ゆで卵は簡単に見えて、実は意外と難しかったりするのです。
ただ、今回ご紹介した通りのことを行って貰えば、ほぼ殻の剥き方に失敗することはないので、是非一通り試してみてくださいね。
また、ゆで卵に関するいろんな豆知識はこちらにまとめているのであわせて参考にしてください。
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